- 2014/03/05
- Category : 洋楽かなり意訳
クラッシュ≪STAY FREE≫
クラッシュも、大好きだったバンドです。
自分がやりたい(できそうな)音楽といちばんテイストが近かったし、
『動乱』と日本語タイトルが付けられたセカンドアルバムは、
(直訳すると『やつらに(首を吊るに)充分なロープをくれてやれ』か)
ホント、好きで、よく聴きました。
ジョー・ストラマーの硬派でハードなナンバーも好きでしたが、
隠れ一位みたいな感じで、意外に好きだったのが、
ミック・ジョーンズの軟派な歌≪STAY FREE≫です。
別れた彼女に向けて歌ったナンバー。
ミックのちょっと舌足らずな撥音ぎみのヴォーカルもいいですが、
ジョーのぶっきらぼうなバックコーラスも最高です。
ポールのベースラインもいい。
お前とはじめて会ったのは学校だったな。
誰からもバカになんかされてなかったさ、
オレたちは利口だったからね。
先公はクズ呼ばわりしてたけど、オレたちはただ楽しんでただけ。
そりゃ、教室にいる皆にはいつもウンザリさせられてたけどな。
退学になったときも、別に驚かなかったし、
週末にはバスに乗って、ストリータムまでよく踊りに行ったものさ。
お前はよく笑わせてくれたよ。
ときにはケンカもしたけど。
一晩中、プールで過ごしたこともあった、
メンソールを吸いながらさ。
オレは毎日、部屋でギターの練習をしてた。
お前はクラウンに次の計画の準備に行ってた。
スプレー缶を盗んで、関係ないやつの頭を間違って叩いて、
二人して捕まったこともあった。
ブリックストンに住んでたころの話さ。
いい歌を創ろうって一生懸命にがんばったよ。
でも、ずっとこの世界でやってくのは厳しいだろうって?
お前があきらめて、もうやめると言ったとき、
この街を灰になるまでこなごなにぶち壊してやろうって、
約束したじゃないか。
憶えてるかい?
歳月は過ぎて、何もかも変わっちまったけど、
オレはやりたいように生きてきた。
お前が結婚して家を買ったって聞いたときの気持ちは、
たぶんずっと忘れられないさ。
もちろん、お前の微笑みもね。
お前が進む道はきっとわかっていたんだ。
なぁ、今夜、もしクラウンで遇ったなら、
いっぱいおごってくれよ。
気楽にね
軽やかに
いつまでも自由でいよう