比留間久夫 HP

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クラッシュ≪STAY FREE≫



クラッシュも、大好きだったバンドです。
自分がやりたい(できそうな)音楽といちばんテイストが近かったし、
『動乱』と日本語タイトルが付けられたセカンドアルバムは、
(直訳すると『やつらに(首を吊るに)充分なロープをくれてやれ』か)
ホント、好きで、よく聴きました。
ジョー・ストラマーの硬派でハードなナンバーも好きでしたが、
隠れ一位みたいな感じで、意外に好きだったのが、
ミック・ジョーンズの軟派な歌≪STAY FREE≫です。
別れた彼女に向けて歌ったナンバー。

ミックのちょっと舌足らずな撥音ぎみのヴォーカルもいいですが、
ジョーのぶっきらぼうなバックコーラスも最高です。
ポールのベースラインもいい。


 お前とはじめて会ったのは学校だったな。
 誰からもバカになんかされてなかったさ、
 オレたちは利口だったからね。
 先公はクズ呼ばわりしてたけど、オレたちはただ楽しんでただけ。
 そりゃ、教室にいる皆にはいつもウンザリさせられてたけどな。

 退学になったときも、別に驚かなかったし、
 週末にはバスに乗って、ストリータムまでよく踊りに行ったものさ。
 お前はよく笑わせてくれたよ。
 ときにはケンカもしたけど。
 一晩中、プールで過ごしたこともあった、
 メンソールを吸いながらさ。

 オレは毎日、部屋でギターの練習をしてた。
 お前はクラウンに次の計画の準備に行ってた。
 スプレー缶を盗んで、関係ないやつの頭を間違って叩いて、
 二人して捕まったこともあった。
 ブリックストンに住んでたころの話さ。

 いい歌を創ろうって一生懸命にがんばったよ。
 でも、ずっとこの世界でやってくのは厳しいだろうって?
 お前があきらめて、もうやめると言ったとき、
 この街を灰になるまでこなごなにぶち壊してやろうって、
 約束したじゃないか。
 憶えてるかい?


  歳月は過ぎて、何もかも変わっちまったけど、
  オレはやりたいように生きてきた。
  お前が結婚して家を買ったって聞いたときの気持ちは、
  たぶんずっと忘れられないさ。
  もちろん、お前の微笑みもね。

  お前が進む道はきっとわかっていたんだ。
  なぁ、今夜、もしクラウンで遇ったなら、
  いっぱいおごってくれよ。


   気楽にね
   軽やかに
   いつまでも自由でいよう












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