比留間久夫 HP

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ULTRA POP

これも、月刊カドカワの自作品解説から。


 『ULTRA  POP』

もうこれに関しては、
買ってくださいって感じです(笑)。
絶対、面白いから。
ま、序盤、ちょっと、
ドン引きしちゃうような場面が連続しますが、
そこを乗り越えれば、楽しい文学世界が待ってるというか(笑)。
なんてったって、PUNKなノリが最高です。
かまして、ハズして、暴れまくる、というか。
そして、12章の『解放』で、あなたは心を洗われます。
この世に、こんな美しい性愛の形があったのだと知らされて。
苦労話はいやなんですが、
僕はここを書くのに半月もかかったんです。
書きながら、「ううっ」とこみあげてくるものがあって。
でも、描ききったとき、心がすっきりと晴れ渡ったのを憶えています。
きっと、魂が浄化されたんです。
そして、前半(小説では、SIDE-Aと呼んでいます)、
最後のところで、話が激しく動き出します。
もうここまできたら、
やめられない、とまらない、カッパエビセン♪の世界です。

後半(SIDE-B)は、
ハラハラドキドキ、手に汗握る展開です。
登場メンバーが出そろい、
二転、三転、腸捻転の世界です。
腹を抱え笑ったかと思えば、胃がしくしくと痛み、
頭が痛くなったかと思えば、それは涙です。
物語は一転、ハートウォーミングな世界に突入し、
あふれる涙を拭くハンカチが必要になります。
そして、終章・・・
あなたは深い感動の余韻に包まれ、
静かに『ULTRA  POP』を閉じるでしょう。


・・・これはもう買うっきゃない!

いますぐ、近くの本屋にレッツラゴー!です。

GO! GO! GO!

   GO!  GO! GO!

       GO! GO! GO!


・・・まだ、これを読んでるあなたは、
よっぽど、疑り深い人なんでしょう。
信じなさい、信じる者は救わァーれる。
あなたは、救わァーれたくないのデスかぁ?
Oh!  神をも恐れぬ、その不遜な態度。
では、ULTRA外伝を、読んでさしあげましょう。


 「作者は衰退する活字文化を憂えて、この物語を書きました。
 本を読むことがとても愉しいことだと、
 近年、本を読まなくなった少年少女たちに布教するためです。
 愉しく読んでもらえる工夫をたくさん凝らしました。
 まずは、スピード感です。
 そして、ハートビートとシンクロするリズム。
 ところどころに入るアクセント。
 絶妙のタイミングでぶちこまれる怒涛のスタッカート。
 歯切れのいい展開。目まぐるしい転調。
 甘く切なく、チープで、ゴージャスなメロディ。
 脳髄を掻きむしるノイズの洪水。
 あなたはもう自然と足を踏み鳴らしている自分に気づいてるはずです。
 血が熱く、たぎりだしました。
 やがて、あなたは本を持ちながら、踊り始めます。
 片方の拳を天に突き上げている人もいるでしょう。
 あなたは音読している自分に気づきます。
 しかし、それは魂の叫喚です。
 やがて、はっきり、『歌』を口ずさんでいる自分を知ります。
 もう、抑えられません。
 このノリ、このサウンド、このグルーブ!
 そうです! これはROCKです!
 『ULTRA  POP』は徹頭徹尾、ROCKな小説なんです!」


 どうです?

 今度は買いたくなったでしょう。


   GO! GO!! GO!!!




 ・・・考えるな、わたしを信じなさい。

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